妻へ

妻は28日の夜から、6分置きにくる陣痛と戦い続けてくれました。
*
襲い来る痛み、それに耐えてもまた直ぐに次の痛み。
眠気があってもすぐに痛みに起こされ、体力はどんどん消耗されているようでした。

うつろな表情で疲労と苦痛を訴える妻に対して、自分は

「大丈夫だよ」
「もう少ししたら終わるよ」
「頑張れ」

と、ただ声をかけてあげる事だけしか出来ませんでした。
まだ短い人生ですが、これほどまでに自分の無力を感じたことはありません。

それでも妻は必死に堪え、そして見事に、この大仕事をやり遂げてくれました。

心から、妻に感謝したい。

4月に妊娠がわかってから8ヶ月、ずっとお腹の中で子を育んでくれたこと。
長い痛みに耐え、愛しい娘を産んでくれたこと。
そしてこれからも、自分の側で一緒に歩み続けてくれること。

いつもありがとう。今までも、これからも。





産院で会う妻は、あの時間が嘘のように穏やかな表情です。

「痛みなんて忘れるってみんな言ってたけど、本当に忘れるね」

笑顔でそう言った妻を見て、今は少し安心しています。

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